設定1でも103%という触れ込みでホールを席巻し、設定よりも技術で勝つというゲーム性を推し広めたディスクアップ。
1でも甘いから設定なんて入るわけないと言われることもある台ですが、2019年は間違いなくディスクアップの設定狙いがアツくなります。その理由を解説します。
ディスクアップの設定が甘くなっている理由!
ディスクアップはベタピンというのが当たり前でした。
完全攻略で103%、置いてあるだけで優良店。そして実際にホールのデータを見ても設定1が当たり前。イベントだろうと平常営業だろうと103%というのがこいつの強みでもあり弱みでもありました。
しかし、最近はそうでも無くなっています。つまり、ディスクアップの設定ベースが間違いなく上がっているのです。
どうしてここにきてディスクアップが甘く扱われているのでしょうか。
設置台数・人気の上昇
増台によって、ディスクアップの台数と人気は2019年になってからも飛ぶ鳥を落とす勢いです。
設置台数が多ければ、設定を使っていることが見えやすくなり、客に対して優良店であることをアピールしやすくなります。
荒いと言われるディスクアップですが、全56のような使い方をすればかなりの出玉感。実際、取材や収録系のイベントでの対象機種にディスクアップが選ばれることが多くなったのです。
このおかげで、従来では考えられなかった「全台系狙いでのディスクアップ」が現実的にできるようになりました。
また、ライトな客層が増えたのも好影響です。
導入当初はビタ押し95%くらいの人が朝から晩まで粘っているのが当たり前のような台でした。台数の少なさも相まって、「素人お断り」のような鉄火場感が島を包んでいました。初期のアクロス台に近い雰囲気だったように感じます。
しかし、台数が増えたことでこの鉄火場感がだいぶ薄まりました。ボナ判別やビタ押し精度の緩いライトユーザーも触りやすくなりました。
店としても、プロに粘られるよりはライトユーザーに打ってもらった方が美味しいため、全1ではなくそこそこ甘いベースで使うことが多くなっています。
ディスクで抜くのではなく、店全体の稼働率を上げて他の台の稼働につなげるという経営方針の店も多いです。
機会割ほど甘くない
103%という数字ばかりが喧伝されたせいで、ディスクアップを置いておくだけで店が潰れるかのようなイメージが先行していますが、実際はそんなに甘くないです。
そもそも非等価地域だと、差枚はともかく収支上では103%はそこまで甘い数字ではありません。
そして、非等価地域の場合は現金投資の割合が増えるほど店の勝率が上がります。
たとえば、5.6枚交換のお店で500枚投資して550枚回収では、機会割は100%を超えているのに客は収支上は負けていますよね。同じ50枚勝ちでも、50枚投資で100枚回収の場合には客は収支上もプラスになります。
このように、客が現金投資をすればするほど店には有利になるわけです。そして当たり前の話ですが、荒波の台ほど現金投資比率は増えます。
そして、旧基準の荒波スペックほどではなくとも、6号機やジャグラーと比べれば波の荒いディスクアップ。スペック面でも現金投資比率が高い機種です。
また、人の入れ替わりも激しいのがディスクアップの特徴。増台とともに客層が広がったことで、「試しにちょっと打ってみる」くらいのライトユーザーが増えたため、この面でも現金投資比率が高いのです。
設定を入れた時の店の負担が軽い
完全攻略時の機会割は以下のようになっています。
機会割の差が少ないわけです。1と5の差が4%です。普段設定1ベースのハイスペ機に6を1台使う予算で、ディスク4〜5台に設定5を使えるわけですよね。
強イベントとまでいかない月数回レベルのイベントでも全然狙いにいける台だと思います。
旧基準機の減少
これから旧基準機はどんどん減少していくわけですが、6号機は規定が厳しすぎるため、旧基準機に匹敵する人気の台が生まれるとは思えません。
2019年の下半期に控える旧基準機強制撤去を見込んで、より長く設置できる機種が大切に扱われるのは当然ともいえるでしょう。
特に、撤去間近になるほど旧基準機は勝手に稼働率が上がることが想定されるため、低設定でも稼働する旧基準機の配分を落としてディスクアップの配分を厚くすることも十分に想定できます。
店の傾向のつかみ方
ディスクアップの設定狙いはだいたい二通りあります。ジャグラーの設定狙いに近い感じです。
高ベースでの2・5狙い
高ベースかどうかは、全台のレギュラー合算確率を見ることでだいたい見抜けます。
設定 | REG確率 |
---|---|
1 | 1/496.5 |
2 | 1/458.3 |
5 | 1/442.8 |
6 | 1/422.8 |
スペック上、1と2に大きな開きがありますね。この差を利用して、ホールでのシ合算レギュラー確率のデータ取りをします。
ベタピンのホールは計算すればするほど1/500に収束していきます。一時の上ブレや下ブレはあるものの、1週間くらいまとめればきっちり収まります。
逆に常に1/480以上をキープできているホールでは少なくともベタピンでないと分かります。1/450~460あると配分が強め。
あとは、特にベースが高い日を店の傾向に合わせて絞り、イケそうと思った日に攻め込むべし。トータルの差枚とREG確率を見れば答え合わせも簡単です。
6確がないので平常営業で望めるのはほぼ2、たまに5が限度でしょう。
しかし、そこまで高くない競争率+低リスクで105%が狙えるというのは、遊び打ちや小遣い稼ぎには十分な割ですよね。
全台系狙い
全台系のイベントでの対象機種としてディスクアップを狙いにいくのがもう一つの狙い方です。
番長3や絆と同じように、設置台数の多いディスクアップはパネルごとに全台系を仕掛けるホールが多いのではないかと思います。私が良くいくホールではイベント日に強いパネルと弱いパネルと使い分けていることが多いですね。
早番で行くにはもったいないので、抽選負けした時や狙いを外した時に狙うのがオススメです。
2019年はディスクアップが狙い目!?
人気と設置台数を圧倒的に伸ばしたディスクアップですが、やや供給過多になっているイメージも否めません。
夕方・休日には満台になるディスクアップも、平日のイベント日には狙われずに空き台が目立つことが多いです。
設定が見えにくいこと、ツモった時の旨味が少ないことが理由でしょう。
こうなった時のお店の対応は、減台してバランスを取るか甘く使うことで客付きを良くするかの二通りです。
しかし、ディスクアップを減台するのは普通の店にはあり得ない選択と思われます。
旧基準機がこれからどんどん撤去されていくことを踏まえると代わりに稼働する台がないですし、高純増高ベースの6号機でディスクアップのゲーム性に匹敵する台が生まれるとも思えません。
そこで、イベント時の客付きを上げるため、今後ディスクアップが甘く使われるようになるのは間違いないと思います。
もちろんその前提として、経営に余裕がある店・しっかり設定配分を考えて出玉で集客する店であることが必要条件ですけどね。
この記事へのコメントはありません。